再訪意向

カテゴリ: 経済・ビジネス

再訪意向とは

旅行者が「またこの場所に来たいか」と考える意向のことです。顧客満足度(CS)の究極の指標であり、リピーター獲得の先行指標となります。日本は世界的に見ても再訪意向が極めて高く、電通の調査などでは「また行きたい国ランキング」で常に世界トップクラスです。その理由は、食事の美味しさ、治安の良さ、清潔さ、そして人の親切さ(ホスピタリティ)などの総合力にあります。一度目はゴールデンルート(東京・京都)、二度目は北海道や沖縄、三度目は東北や四国...と、来るたびに深堀りできるコンテンツの多様性も、高い再訪意向を支えています。

最新動向 (2024-2025年)

2024年の調査では、訪日客の9割以上が「また来たい」と回答しています。特に、円安による割安感が満足度を押し上げています。2025年に向けては、再訪のサイクルを早めるための施策が強化されています。帰国後にSNSで繋がり続け、季節ごとの情報(桜、紅葉、雪、祭り)を送ることで、「次はあの季節に行きたい」と思わせるデジタルマーケティングです。また、越境ECで日本の商品を購入してもらい、製品を通じて日本への愛着を持ち続けてもらうことも、再訪意向の維持に有効です。

AI・テクノロジーとの関わり

再訪意向を高めるには、旅の終わりの体験(ピーク・エンドの法則)が重要ですが、旅アトのフォローアップにAIが活躍します。帰国した旅行者に対し、AIがタイミングよく「お元気ですか?今の日本は桜が綺麗ですよ」と、その人が撮影した写真と思い出を絡めたメッセージを送れば、再訪へのトリガーとなります。また、SNS上の投稿写真や感情分析を行い、「何が再訪意向を高めたのか(Key Driver)」を特定することもAIの得意分野です。「実は有名な寺院よりも、地元の居酒屋での交流が一番楽しかった」といったインサイト(本音)を発掘し、次の誘客戦略に生かします。

トラブル・失敗事例

高い再訪意向にあぐらをかき、受け入れ努力を怠ると、一気に愛想を尽かされます。「日本は素晴らしい国だが、Wi-Fiが繋がらない」「クレカが使えない店が多い」「ゴミ箱がない」といった不便さは、リピートの阻害要因です。また、一度目の体験が素晴らしかっただけに、二度目で混雑やサービス低下に遭遇すると、落差で失望が大きくなります。「変わらない良さ」を守りつつ、「不便さ」は解消し続けるという、絶え間ない改善(カイゼン)のサイクルを回し続ける必要があります。

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